MOMOが完成したので、この前の日曜日に夜暗くなるのを待って写真撮影をした。
竹で囲まれたラウンジでは、ゆっくりと流れる時間を感じ、くつろぎながら食事ができる。
最近、韓国人が和食レストランを買い占め、寿司カウンターの向こう側から”えらっしゃい”と声を掛けてくる。アメリカ人がこの先日本の文化を間違って理解して行くことが大変懸念される。Helath Department(保健所)の人が ”珍しく日本人経営のお寿司やさんね”と喜んでいた。
窓際に飾ってあるのは昔から好きなマグリットのポストカード。彼の物の見方はとても面白い。日常の物を違う観点から見ている。固定観念を排除して物を見ている。パイプの絵を見せながら”これはパイプではありません”とその下に書く。
もう一人とても好きなアーティストがいる。年代は違うが、ウォールト・ディズニー(1901-1966)と同様、僕の学校の先輩にあたる人でロジャー・ブラウン(1941-1997)という画家。彼の絵にはシカゴの町並みが描かれている物が多い。そのビルの窓の中一つ一つに、人がシルエットで絵描かれている。
怒っている人、泣いている人、手をつないでいる人、踊っている人。
そのシルエットを見て、
”なんであの女の人は怒っているんだろう?きっと彼氏の浮気が発覚したにちがいない!”
”この二人の人は握手をしている。きっと一人の女の子を取り合って、最終的にどちらが手を引くか決まって和解したんだな・・・。”
など、色々と想像させられる。
一つの絵の中に、無数のドラマがある。そして、それが”街”の姿だと彼は知っていた。
見る人に色々考えさせたり、何かを感じさせる物が好きだ。
昔こんな絵をよく自分で描いた。
大学3年の時にパリで3ヶ月間建築を勉強した時があった。友達がいた訳ではないので、アパートの中などを見る機会が余りなかったが、観光地より、一般の人の生活が見たかった。そこで、よく夜散歩をした。夜散歩をすると、部屋の灯かりが付いているので家の中が見える(注:覗きをしたかった訳ではない)。人々の生活がほんの少しだけ見えて、その街の普段の流れが伝わって来た(注:覗きと行為はているが、目的が違う)。
Hiroki