2012年7月20日金曜日

SUPER CURRY - 1号店

コンフィデンシャルなプロジェクトが多く、暫く仕事の事について書けなかったが、書ける範囲で現在かなり完成に近づいたファーストフードレストランのSUPER CURRYをちょっと。

カレーはインドやタイの物とアメリカ人に理解されている中で、日本のカレーを広めて行くビジネスモデル。対象は日本人ではなく、こっちの現地の人。

クライアントのKさんは、これから展開して行く店舗の1号店として、テストの意味も込めて既存のファーストフードの店舗を居抜きで購入。今回はコスメティックのチェンジのみ。工事期間も2週間。アメリカでは色々と検査や登録があるため、工事が終わってもすぐにはオープンできないが。

さて、このアメリカン・ダイナー的な店を、限られた時間と決められた予算で、どう料理してモダンなファーストフードにして行くか。


コストと時間をセーブする為、既存のカウンターを改造。




高級店やホテルなどはクロス貼りの所もあるが、日本とは違い、こちらではクロスを使わずにボードをそのままペイントするのが一般的。


 既存の床を剥がすと、時間とコストが掛かる上、下のコンクリートを研磨して平らにしなければならない。なので、そのまま上に敷けるビニール製のマテリアルを選択。見た目はバンブー(竹)。床業者の見積もり違いやら何やら色々あり、必要以上に走り回った。






で、2週間後、まだ完成写真ではないが、何とか建築部分は形にはなった。


メニュー用の写真やロゴ、宣伝などは、アメリカ人のマーケティング会社が担当。現地のお客さんをターゲットにしているのでその方が良い。僕はノータッチ。



完全に店が出来上がったら、完成写真は、またその時にでも。

今回の工事は、日系の工務店さんでは唯一長いお付き合いをさせて貰っているAK PRO CONSTRUCTION INC.さん。ま、工務店と喧嘩するのが僕の役目なので、今回の仕事中も冷たい態度で色々と言わせて貰ったが、社長さんはとても正直に対応してくれるので自然と付き合いが長くなり、一緒に飲みに行く事もしばしば。

勿論クライアントのビジネスを成功させる事を念頭にインテリアデザインをするのだが、その中でも個性的なデザインに拘った方が良い物と、そうでない物がある。今回は後者。どちらにしても、ある程度のディレクションやイメージ以外は、”お任せ” にしてもらうと全体のコーディネーションが取り易く、完成度も高くなる。雰囲気をつかむのに、ロゴのデザインを見せて貰う事をいつもするのだが、今回はかなり頭を悩ませた・・・。

ただ、実際にビジネスが成功するかどうかという事に関しては責任が持てないので、途中で色々と注文が付いたりおかしな変更があると、忠告はするが最終的にはクライアントの意見を取り入れざるを得なくなる。で、完成するとおかしな物が出来上がり、後々後悔されるクライアントも珍しくない。なので、最近はプロジェクトを受ける前に、最初からこの話を正直にする様にしている。

このSUPER CURRYに対しては、”モダンなファーストフードで、アメリカ人対象で、ロゴはこれね。” という位しか最初言われなかったので、逆に

”すいません、もう少し情報を・・・”

と、こちらからお願いしたぐらいだった。

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