2011年4月30日土曜日

Photo Album2 - フォトアルバム2

携帯の中にあった写真達2。

誰もいない早朝のリトル東京。寂れている様に見えるが、昼も夜も結構な人で賑わう。
目の前のビルは歴史的建造物として市から指定されているビルたち。
黄色い看板はラーメン屋の大黒屋。いつもアジアの人達が行列を作っている
人気店だが、トイレが汚いのが残念。



リトル東京の傍のアーティスト・ディストリクトにあるCleveland Artという
中古家具屋さんで撮った写真。





マンハッタンビーチのダウンタウンを歩いていた時に見つけたレストラン。
とても小さい店なのに、通路の幅、レイアウト、そして全体の雰囲気を見て感心した。
上手にスペースを使い、大変整然としている。
多様な人数にも対応できる。とても機能的で、気取り過ぎず、カジュアル過ぎず。
ビーチを散歩した後にちょっと寄ってみたくなる、そんな感じの店。
と、思っていたが、

ウェブサイトに載っていた写真は、
コンテンポラリーに見えてあまり好きではない・・・残念。
日の光と店内の質感がとてもマッチしていると思うので、
赤いライトや模様の付いたカーペットなど必要ない。
まぁ、イタリアンレストランだから、こういう物か。





木漏れ日



とあるワインバー
壁一面の黒板にワインメニューが描かれていて、
無くなると消されて行く。





最後は、この前チャイニーズレストランで食べた中華ソバと餃子。
ボリュームが凄かったので写真を撮ってみたが、味はまぁまぁだった。
やっぱり日本のラーメンの方が美味しい。


Hiroki

2011年4月28日木曜日

Millworker - ミルワーカー

今朝、あるミルワーカーの工場を視察に行ってきた。ミルワーカー (millworker) とは、一般的に木材を加工してカスタムの家具などを作る人たちの事。

大きなプロジェクトの場合は、ゼネコンの下請けとなるため直接我々が工場を訪れる事は殆ど無いが、プロジェクトによってはデザイナーが色々とコントロールする場合もある。その為、プロジェクトのサイズやタイプによって一番適切なミルワーカーを選ぶ必要がある。

ハイエンド(高級)の物を作れるか、多数のオーダーに対応出来るスペースと従業員はいるかなど。また、あまりお金を掛けたくないクライアントに、必要以上の腕を持っている業者を紹介しても意味が無い。なので、自分の目でいつも確かめておく。

皆仕事が欲しいから、”おう!勿論出来るよ!” と言うが、ここは南カリフォルニア・・・全てを半信半疑で聞いておかないと後に痛い目にあう。




ゼネコンも同じ。皆最初は調子の良い事を言う上に、とても親切。残念ながらプロジェクトの終わり近くになると一変する場合が多い。大手のゼネコンはきちんとしている所も多いのでお勧めだが、値段は高い。ユニオン(労働組合)のワーカーを使わなければならない場合、そうでない場合の約3倍の値段となる。

もしご相談などあれば、お気軽にメールを。

Hiroki

2011年4月27日水曜日

Photo Album - フォトアルバム

携帯電話のアルバムを見返していたら、今まで撮った気になる物の写真があったので紹介してみる。

まずはIKEAの椅子。アメリカでは ”イケア” ではなく ”アイケア” と読む。"I care."(私はお客様や商品の事を大切に思います)の様で聞こえもその方が良い。

木目が付いているが、素材はゴム。カリフォルニアの日差しの下では、パティオの家具で数年持つのはグラスファイバーか金属製の物だけ。木は表面のコーティングが剥げ色落ちし、布は直ぐに日焼けする。プラスチックは劣化して割れてしまう。本来木に見える物は本物の木であって欲しいが、これなら長持ちするだろう。





ビバリーヒルズにある、とある有名ブティックの外壁。風に揺れて波が出来る。



同店の窓。フィルムに印刷されたドアがガラスに張られ、モダンとクラシカルな雰囲気が融合している。


同店のコート掛け。



 同じブティックの床。ビニール製の床に木目が印刷されている。



以前いたオフィスビルの廊下の照明。



可動式のバーの天井。カリフォルニアらしい。



とあるタイ料理屋の天井。天井のタイルを支えるグリッドに、床置き用のスピーカーがそのままはまっている。これには感心した。



新しいコカコーラ社のジュースのディスペンサー。タッチスクリーンで自分の好きな味を選ぶ。水、コーラ、スプライト、どれをとっても何種類も味がある。







最後に、回転もくぅぅぅぅ・・・ぅうさぎ・・・。


Hiroki

2011年4月26日火曜日

Robert Longo

好きなアーティストの一人に、アメリカ生まれのRobert Longo(ロバート・ロンゴ)という人がいる。



彼の作品の中でも特に好きなのは1979年に発表された "MEN IN THE CITIES" というシリーズ。

チャコールで描かれた白黒のビジネスマンとビジネスウーマンが、全身を使って感情を表現している。踊っている様な、もがいている様な。

彼らの体の中から溢れ出した何かが、ネクタイの流れから髪の毛一本に至るまで、まるで瞬間的に写真を撮ったかの様に現されていて、見ている自分も一緒に体が動いてしまいそうになる程迫力がある。


とかく建築やインテリアデザインなどは感情の無い ”無表情” な物に思われがちだが、指揮者やダンサーが体全体を使って音を表現するのと同じ様に、我々が作り出す物にも感情があったり、又は人々の感情を引き出す為のステージとしての役割をもっともっと持たせたいと常に思う。

レストランでは、薄暗い光の中、普段口にしない様なキザな言葉が勝手に出て来る様な。

オフィスでは、朝会社に着くと自分の会社のイメージが体の中に染み込んで来て、プライドを持って仕事をしたくなる様な。

家では、日曜日の朝、静かに音楽を聴きながら何も無い明るい真っ白な部屋でコーヒーを飲んでみたくなる様な。

いつも自然体で気取らず、どこに行っても着る物もいつもと一緒という人が格好良いという意見も聞いた事はあるが、人間は周りの環境に左右されながら生きる動物。

緊張したり、まったりしたり、格好を付けてみたり、可愛く見せてみたり。

その場の雰囲気に流された感情で、時間を楽しんで見る方が面白い。

Hiroki

2011年4月25日月曜日

目と手とコンピューターと

今進行中のプロジェクトのエレベーターロビーのデザインをクライアントに見せる為、レンダリング(CG)した。

同じ場所でも、マテリアルとライティングによって全く違う雰囲気になる事が一目で分かる。




うちはあまり写実的なレンダリングはしない。コストが掛かるし、余程大きなプロジェクトでない限り、それだけのお金と時間を費やす必要性を感じない。

コンピューターを使うと確かに色々な事が可能だけれど、あくまでも自分のアイデアを表現するための ”ツール” と言う事をいつもアシスタントには言い聞かせてきた。色鉛筆やトレーシングペーパーと一緒。

コンピューターで作られたものは一見、先進的で専門的に見えるため見た目が良く思えてしまい、良いデザインと勘違いしてしまう事も多い。また、自分にもCGが上手に出来た!と喜んでしまい、良い作品が出来た!と取り違えてしまう事も多い。

今は学校でコンピューターに頼った授業が多くなっている為、手で透視図などの絵を掛けない人が増えている。これではクライアントとのミーティング中にアイデアを紙の上にサッと描いて話を進める事が出来ない。また、自分の物を見る目が鍛えられない。

アメリカの建築業界では昔から、レストランやカフェのペーパーナプキンの上にアイデアを描く事が多かった。ちょっと一息ついている時や、カジュアルなランチの最中などにアイデアが浮かんだらペーパーナプキンの上に描いてコミュニケーションを図る。

iPadなどの普及によって、これからどんどん紙の変わりにスクリーンが使われたりはしてくるだろうけど、目と手とコンピューターを上手に使って自分のアイデアを表現する事が大切だと思う。


今まで聞いた中で一番がっかりした言葉。

”いつも使っているツールがこのプログラムに無いから描けません!”


思わず言ってしまった。

”そういうのをコンピューターに使われてるって言うんだよ・・・”

Hiroki

2011年4月15日金曜日

世界中の被災地の為に出来ること

被災地に行って炊き出しをしたり、救援物資を届けたり、それが一番役に立つことは簡単に想像できる。でも、正直なところ自分に今出来る事しか出来ない。

それが慈善でも、偽善でも、自己満足でも、気休めでも。

問題は、どの様な気持ちでそれを行ったかではなく、最終的にそれが誰かの役に立ったかどうかだと思っている。

一般の人には出来ないが、自分には出来るかもしれない事。
建築・インテリアのデザイナーとして世界中の被災地の為に出来る事。

Architecture for Humanity (人々の為に建築を)という団体を見つけた。
寄付金で世界中の被災地に学校や仮設住宅を建てたり、復興に際してのコーディネーションを
したり、専門家を派遣したりしているサンフランシスコに本部を構える慈善団体。
http://architectureforhumanity.org/ 

ピーターにメールを送り、
"このボランティアに登録してみないか?”
と言うと、直ぐに返事が、

"Let's do it!"

我々が思う建築・インテリアデザイナーという仕事は、別に自分達の信じる格好の良い物を提供するだけのものではない。建造物の耐久性、経済性、効率性、工期を考慮した建材の選択、完成後の柔軟性(レイアウトの変更、建材のリサイクル性等)、ストレスを軽減させる色やマテリアルの選択、その土地の気候を考慮した省エネルギーな冷暖房の提案、身体的にサポートが必要な方への考慮など、経験と知識が必要とされるコーディネーター。”造形”の部分は、それらと融合しない限り存在しない。

今、ナーシング・ホーム(ケアが必要な人の為の施設・住居)のデザインをしている。
この先、世界のどこかの被災地で少しでも役に立てるか試してみる。

今まで15年間色々と仕事をさせて貰って来たのだから、そろそろ少しの人助けぐらい出来る様になっていても良いだろう。


Hiroki

2011年4月13日水曜日

レディー・ガガ募金

今日、小さな小包が家に届き、開けてみると中にはリストバンドが。
募金をしたうちの一つ、レディー・ガガ募金からだった。

急いで作ったのだろう。インクははみ出し、エッジがガタガタの物もある。
震災後直ぐに行動を起こしてくれたミリオナー(ビリオナー?)として感謝したい。


Hiroki

2011年4月11日月曜日

Spring - 春

ちょっと今日はホッとする様な写真。
カリフォルニアは夏と冬の温度差が少ないが、それでも去年の終わりから雨がとても多く寒い日が続いた。

てんとう虫って、脱皮するって知らなかった・・・。
家の庭のあちこちにぶら下がる空っぽの皮。



脱皮後に日光で羽を乾かしている奴。





特に関係ないけど、この前オフィスで木のステイン(染め)をやり直した椅子。
乾かす為に日の下に置いておいた。
何となく良い感じだったので、写真を撮ってみた。


またシカゴに行かなければならないのだけど、まだあっちは寒そうで・・・

Hiroki

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