2012年3月16日金曜日

東京都立現代美術館

進行中の銀座のALL5の現場には、いつも午後と夜中に行く。今朝は現場に行く前に、宿泊している人形町から歩いて東京都立現代美術館 (http://www.mot-art-museum.jp/)を見に行ってきた。

歩いていると、遠くにスカイツリーが見えたり。


近くに鰹節が見えたり。



40分程歩いて、やっと着いた。LAにいると全く歩かないので良い運動。

木場公園側に入り口があり、そこから撮った写真。


ガラスに貼ってある大きなサイン。なんか安っぽい・・・


中に入ると長い通路の様なロビー。実際の展示スペースはこの通路の横に建てられている建物の中。




何か居心地が良くない。調和が感じられないからだろうか。建築にはボキャブラリーがある。色々なボキャブラリーが混ざり合い過ぎると、不調和が生まれる。

グリッドを使用していながらそれにエレメントが沿っていない事がとても気になった。簡単に言うと、床や壁の継ぎ目が壁や天井などと微妙にずれている所が目立つ。それらから無意識のうちに落ち着きの無さを受ける。



また、施工と建材があまり良くない。入り口の木のスライディングドアは色が変わってしまっているし、ミュージアムショップ入り口のコンクリートの床には、丸いビルの形に沿ってアールのひびが入ってしまっている。地震による物かも知れないが、形の違うビル同士の間にジョイントが入っていないのが不思議。トイレの壁の石なども、ジョイント周辺で変色が見られる。


何か悪い点ばかりを挙げているが、一番ひどかったのは展示室内。美術館は、展示に合わせて壁や仕切りの位置を移動させる事が多々ある。それに対応する様に作られていない為、無理やり対応しようとしたのか、木の床はタイヤの跡でへこみだらけ。壁は穴が開いた所だけを埋めてペンキで塗ったのが、光の加減で丸見え。壁と壁のジョイントなどは白いテープで目隠しされていてとても安っぽい。財政的に厳しいのかも知れない。それらが気になり、正直、展示物には殆ど目が行かなかった。

一つだけ立ち止まった展示は、青いカーテンで包まれた大きな四角い部屋。中に入ると、床下のプロジェクターで天井に映像を映し出していて、それが床中央の鏡にも反射している。そこだけ全くの別世界が存在した。このアイデアは、今後プロジェクトで使えるかもと思い暫く眺めていた。


その他で目に留まったのは、中庭に干された大量のパンツぐらいかな。


木場公園側には例の長い三角形を繋げた様な特徴のある建物があるが、美術館へのアプローチに一番使われるであろう大通りからの眺めが良くないと思う。


何か否定的な事ばかり書いてしまったが、天気は良かった。

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