2008年6月22日日曜日

Design Lab

1991年に渡米し、シカゴ美術館(Art Institute of Chicago)を所有する
The School Of The Art Institute Of Chicago (http://www.saic.edu/index.shtml )
のインテリア・アーキテクチャー学科で学んだ。目に見える形だけでなく、その裏にあるコンセプトを重視する校風な上、インテリアだけでなくペインティング、彫刻、自分の体を使ったパフォーマンスのクラスまで取ることが出来た。英語があまり喋れなかった当時、それらの媒体を使って自分を表現する事でアイデンティティーを確立する事は、自分にとってとても心地よく、重要なことでもあった。

あるインテリアデザインの授業中、どのように物の形を決めれば良いか分からなくなってしまい教授に 
"How should I decide a form?(どうやって物のフォームを決めればよいのですか)"
と尋ねると、彼は自分の胸を指差し
"It all comes from here.(全てはここから出て来るんだよ)"
と微笑みながら答えてくれた事を今でも覚えている。

卒業後、学生時代からインターンをしていたGary Lee Partners(http://www.garyleepartners.com/)で彼らのデザインのルールを学んだ。暫くそれに捕らわれながらデザインをしていたが、学校から招かれ幾度か生徒を教えた際に、いつもその自由さに以前の自分を思い出させられた。

その後Skidmore, Owings & Merrill(http://www.som.com/)で働いたが、 やはりここにも会社のスタイルがあり、上の人を喜ばせるデザインに飽き、その上社内の政治関係に疲れ、そのサンフランシスコ・オフィスで3年が過ぎようとしていた頃最後の挑戦として自分の思うがままのデザインをし会社の重役達に発表した。結果は当たり障り無い様に却下。お陰で快く退職を決意できた。もちろん数々の素晴らしいプロジェクトをデザインさせて貰えた事や、与えてくれた教育には今でも大変感謝している。

この仕事はクライアント無しでは成り立たない。プロジェクトの中に我々を指名して下さった利点として、我々にしか想像できない何かを組み込んで行かなければならない。また、インテリアデザインという枠内に留まらず、それに付随するデザインやマーケティングに関して、新たな方法を提案出来る様動き出している。デザインとはそれら全てを指すと我々は解釈し、そして、それらを常に探求し続ける事をスローガンとした集団であり続けたい。

Hiroki

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