2011年4月15日金曜日

世界中の被災地の為に出来ること

被災地に行って炊き出しをしたり、救援物資を届けたり、それが一番役に立つことは簡単に想像できる。でも、正直なところ自分に今出来る事しか出来ない。

それが慈善でも、偽善でも、自己満足でも、気休めでも。

問題は、どの様な気持ちでそれを行ったかではなく、最終的にそれが誰かの役に立ったかどうかだと思っている。

一般の人には出来ないが、自分には出来るかもしれない事。
建築・インテリアのデザイナーとして世界中の被災地の為に出来る事。

Architecture for Humanity (人々の為に建築を)という団体を見つけた。
寄付金で世界中の被災地に学校や仮設住宅を建てたり、復興に際してのコーディネーションを
したり、専門家を派遣したりしているサンフランシスコに本部を構える慈善団体。
http://architectureforhumanity.org/ 

ピーターにメールを送り、
"このボランティアに登録してみないか?”
と言うと、直ぐに返事が、

"Let's do it!"

我々が思う建築・インテリアデザイナーという仕事は、別に自分達の信じる格好の良い物を提供するだけのものではない。建造物の耐久性、経済性、効率性、工期を考慮した建材の選択、完成後の柔軟性(レイアウトの変更、建材のリサイクル性等)、ストレスを軽減させる色やマテリアルの選択、その土地の気候を考慮した省エネルギーな冷暖房の提案、身体的にサポートが必要な方への考慮など、経験と知識が必要とされるコーディネーター。”造形”の部分は、それらと融合しない限り存在しない。

今、ナーシング・ホーム(ケアが必要な人の為の施設・住居)のデザインをしている。
この先、世界のどこかの被災地で少しでも役に立てるか試してみる。

今まで15年間色々と仕事をさせて貰って来たのだから、そろそろ少しの人助けぐらい出来る様になっていても良いだろう。


Hiroki

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