2008年6月2日月曜日

デザインTIP-NO.2:Fluorescent Light (蛍光灯)

今回のデザインTIPは蛍光灯の明るさについて。
蛍光灯が発光する理由など、専門的な部分は抜かし気軽にデザインに取り入れられる部分の話。

あまり知られていないかも知れないが、蛍光灯が沢山設置してある場所を訪ずれた際に色を比べてみると気づく事がある。同じ蛍光灯に見えても白っぽいものやオレンジがかった物があり、これは電球を取り替えた際に色(温度)を気にせずに交換してしまった為である。これをよく見かけるのが、駅、店舗、ホテルなどで天井を照らすために壁の上の部分に設置された蛍光灯の列。

温度はK(ケルビン)で表され、数字が大きくなればなるほど色が白くなる。
http://www.tecnocem.com/image/fluorescents-lamps/portable-fluorescent-light.jpg

下記Wikipediaより引用。


昼光色(JISでは5700K~7100K。通常は6500K) - D
晴天の正午の日光の色である。

昼白色(JISでは4600K~5400K。通常は5000K) - N
晴天の正午をはさんだ時間帯の日光の色である。

白色(JISでは3900K~4500K。通常は4200K) - W
曇り空の日光の色である。

温白色(おんぱくしょく。JISでは3200K~3700K。通常は3500K) - WW
夕方の日光の色である。

電球色(JISでは2600K~3150K。通常2800K・3000K) - L
白熱電球の色(これ自体幅がある)である。


この温度を上手く利用する事により、例えば家の天井に凹みを作り
その中に6500Kの蛍光灯を隠す。すると、Skylight(天窓)が無くてもまるで日光が降り注いでいる様に見せることが出来る。またはその逆で、温かみのある落ち着いた空間が欲しい時は3000Kの電球に代えるとやさしい光を与えてくれる。

オフィスの光を業種によって変えるのも雰囲気を作り出すのに有効な手段(ビルによってランドロードの許可が必要)。以前、法律事務所をデザインした際、木のパネルを多く用いたので折角の木目や木の色を失わない為と、落ち着きを表す為に蛍光灯は温かみのある3000Kの物を使用した。その逆で、勢いのあるVenture Capitalのオフィスをデザインした際は5000Kの電球を使用し、オフィス内に活気をもたらした。この様な変化で、人間の仕事に対する意欲をコントロールする事も可能と考える。

一般的に家庭やオフィスで使われている蛍光灯の種類はT12, T8, T5とあり、太さが違うので買い替えのときは注意が必要(バルブの端にタイプが記載されている)。

早速ご自宅の蛍光灯、特にキッチンの蛍光灯をチェックされてみては如何だろう。

Hiroki

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