先週の木曜日に、LAで会食があった。日、英、中国語を堪能に話し、富豪のお友達が多いこの才女(Mさん)をビバリーヒルズへ迎えに。時々一緒に仕事をするこの人とは、年に数回会ってお互いの仕事の近況報告をする。二人とも国外に出ている時が多くなかなか会えなかったので、随分久しぶりに会った。
午後4時の時点で、仕事帰りの車で上りも下りも大渋滞。
”ちゃんと仕事してるのか、この人たち?”
と思いながら、その渋滞の中にいる、ミラーに映った自分を見て納得。
”きっとしてない...”
ビバリーヒルズは、大通りは車が多く空気が悪い印象を受ける。でも、一本細い道に入ると急に車の気配が消え、静かな町並みがスッと顔を見せるずる賢い場所だ。
”美味しい物を食べようよ。韓国料理で美味しい所知ってるよ。AのレストランはXXXXが凄く美味しくて、BのレストランはXXXXが凄く美味しいの。私はどっちでもいいよ。どっちがいい?”
という早口の質問に、どちらも美味しいという事だったので、
”じゃ、Bに行こう。”
と言い車を発進させて暫くすると、
”AじゃなくてBなの?え、何でAじゃないの? もう一度言うよ、AはXXXXが美味しくて、BはXXXXが美味しいの。どっちがいい? あ、Cっていう店もあるんだよ、そこはね・・・”
あのねー・・・最初からAへ行きたいって言えばいいじゃん・・・
しかもCまで出てきた。これは収拾が付かなくなる。
”A・・・うん、今日はAへ行こう。Aに行ってみたいねー”
と、Cを何とか阻止して、誘導尋問に素直に従ってAの店へ。
ピンクのカブや軽く茹でた白菜で、茹で豚や甘辛く煮たイカなどを巻いて食べる家庭料理だそうだ。これはとても美味しかった。
こっちは、少し甘めの麺を沢山の野菜と混ぜて食べる料理。野菜の摂取量がとても多い韓国人ならでは、という感じ。美味しかったが、もう少し甘くなくても良いかな。
この他にも、紫色のご飯に豆腐入りのスープを混ぜて食べる料理など、とても二人では食べきれない量をオーダーし、いろいろとビジネスの話をしながら動けない程食べた。
”ここデザートないんだよねー。でも甘い物とか食べないでしょ?”
”いや、実は俺、チョコレートとか甘いもの大好き。”
という短い会話をした後、席が空くのを待っている大勢の人達を掻き分けながらレストランを出て、車でビバリーヒルズへ戻る途中、
”ウッチーが甘い物好きだったらねー、美味しいジェラート屋さんがあるんだけどねー。”
いや・・・だからさ・・・甘いもの大好きだって、さっき話したばかりじゃん・・・
きっと頭の回転が速すぎて、下らない会話は弾き飛ばされてしまうに違いない、と良心的に解釈する事にして、もう一度。今度こそ、彼女の脳みその小さな隙間に挟まります様に、と祈りながら、
”いや、実は俺、チョコレートとか甘いもの大好き。”
今度は成功!
で、とても濃厚なジェラートの店へ。
”私はバニラを頼もうかな” と言っていたので、他の種類を頼んでおけばシェア出来ると思って
カプチーノ、ワインレーズン、レモンバニラの3段重ねを。
”じゃ、私はあったかいコーヒーにバニラを乗せて。”
え、何その大人っぽいの?!これじゃ、まるで俺が女子じゃん・・・。
結局、全て一人で食べた後にMさんを送り届けて家路に。
”私の友達とかに話してるんだから、ちゃんとお洒落な生活しててよー。”
とは言われたものの、最近仕事が忙しくて、適当な服を着て、オフィスと家の往復ばかり。飲みに行っても、日本の居酒屋とか・・・
確かに、これはまずい。感覚という針がもしあるのなら、きっと今の僕の針の先は、ドラエモンの手、又は、”孫の手”の反対側についている肩たたき用のボールぐらい丸まっているに違いない。
という事で、次の日の午前中は前にもブログに書いたPortola Coffee Lab (リンク)で仕事をしている振りをしてみた。暫く来ていないうちに、新しいティーカフェも出来ていた。カジュアルで飾り過ぎないここの雰囲気は結構好き。
カプチーノを頼み、お洒落っぽい雑誌を眺めてみたり、
好きな家具が並ぶ店をちょっと覗いてみたり。
今は月曜の朝。またここに来て、この記事を書いている。
しかしこのカップ、面白いけどなかなか飲みにくい。
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