言わずと知れた日本有数の石油関連企業の、アメリカにおける新たなビジネス展開の為の西海岸拠点となる。場所は高層ビルが立ち並ぶビジネスディストリクト、Century City内。シンプルなデザインの中にオレンジをメインとしたアクセントカラーを入れ、モダンな家具や装飾品と合わせ、フォーマルになり過ぎない明るいスペースを作ってみた。はっきりとしたコントラストを作ることによりオレンジを引き立たせ、きちんとその色の役割を果たさせてやる。こうする事により、シャープな空間が出来上がった。
過去10年間で手がけたインテリアデザインの中でオフィスのプロジェクトが一番多かったが、一般のオフィスを見ると、どうもグレー、ベージュなどの安全な色で固めてしまい個性のない物が多くいつも残念に思う。大多数の人が1日約8時間も時間を費やすオフィススペースこそ、きちんとデザインされるべきである。個性のあるオフィスはその企業のスタイルを反映し、従業員をその空気で取り巻く事によりその企業の一員という事をさらに強く感じさせる事が出来る。これにより、従業員にやる気や忠誠心が生まれ、結果として会社の売り上げや発展に繋がると我々は信じている。
実際、デザインした後にその場を点検に訪れた際、”Thank you for designing our space!"と笑顔でよく言われた。やはり心地よい場所に身を置くと言う事は、人間にとって大切なことなのだと思う。
この他の写真は→ www.hirokiuchidadesignlab.com
Hiroki
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