今は3月23日の午前3時15分。昨日オープニングリセプションを迎た銀座の女性専用ホットヨガススタジオ、HOT STUDIO ALL5 (http://www.hotstudio-all5.com/ ) の打ち上げからさっき帰って来たところ。
21日の午後10時、まだ下の写真の様な状態だった。予定されていた雑誌 HANAKOの写真撮影も1日延期してもらうしかなく、最後の最後で少し工事業者に怒ってしまった。
今回のプロジェクトの指針となり、このヨガスタジオの最大の特徴、映像ルーム。3面の壁には風景などの映像を、残り1面にはインストラクターの映像を天井に埋め込まれた短焦点プロジェクター6台で映し出し、生徒達は温度38度、湿度60%のこの部屋でホットヨガを行う。
映像の調整中に撮った動画。
昨日は、朝カーテンなどの設置に行き、午後4時のリセプション開始の前に一旦ホテルに戻り仮眠した。いつもの事だけど、オープニング・リセプションは苦手。以前やったニューポートビーチのネイルサロンの時もそうだったが、特に女性の多いリセプションは緊張するので長居はしない。
今回も、10分程顔を出した後、東銀座のバーに避難してビールを飲みながら1時間程時間を潰してから再度戻った。
左右と天井を鏡面仕上げのステンレスに囲われた、リセプションエリア。
携帯で撮ったので画像が悪いが、スタジオA, B, 更衣室をつなぐ光の通路。
映像ルームとなるBスタジオ。
Aスタジオでの体験ヨガ。
きちんとした写真が届いたら、またちゃんと載せたいと思う。
打ち上げが夜中の2時に終わった後、一人で暗い現場に戻ってみた。地下へと階段を降りて行く間、色々な事が蘇って来る。鍵が掛かっている入り口のガラスドアを 通して中を見ると、そこには当たり前の様に壁があり、床が貼られている。
アメリカでのプロジェクトとは違い、工事中、毎晩現場にかなり長い時間居て大工さん達の作業を見てきた。今回は、今まで他のプロジェクトのオープニング・リセプションの時に得た感情と全く異なる思いがある。”自分が育てた子供を手放す様な” という寂しい感情は無い。そんな考え方はおこがましくさえ思えてしまう。
連日の徹夜で、”もう足上がんねーよー” と笑いながら梯子を上って、疲れを感じさせない速さで作業してくれた造作業者さん。
自分の分野でもないのに、”人手は多いほうがいいっしょ?” と言って一緒に壁のステンレス板の貼り付けを手伝ってくれた電気屋さん。
午前4時に汗だくになりながら、僕の下らない質問に対して、にこにこしながら丁寧に答えてくれた空調屋さん。
カウンターの取り付ける位置を3cm間違えて、”すいません、これでも大丈夫ですか?”と聞かれたので、”問題ありませんよ” と答えたら、その10分後に ”やっぱり納得いかないので、直しときましたよー。” と笑っていた大工さん。
そして何より、殆ど不眠不休で働きながらも嫌な顔をせず、いつも平常心で皆をまとめてくれ、自らも進んで作業してくれた工務店社長の斎藤さん。
午前1時の休憩時に、誰一人嫌味や弱音を吐く人がいなく、”よっしゃ、やっちゃおうぜー!” と立ち上がりそれぞれの持ち場に戻る人達。皆、体は疲れきっているのに、きちんと話を聞いてくれ、笑いながら工事を前に進めてくれた。
プロジェクトが完成すれば、スッと消えて行く影の本当の立役者・・・
”先生” なんて呼ばれる度に何か心苦しかった。
仕事上色々と文句も言わせて貰ったけど、皆、本当にとても格好良かった。
華やかな打ち上げの後に、ガラス越しに見た暗いスタジオの中に見える全ての物は、決して当たり前にはそこに存在しない。
なんか、目頭が熱い・・・
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